初めてバスを利用しました。なかなか快適なものでした。
往路のバス。
自分の斜め前方向に女性が掛けていました。
座席と座席の隙間から、彼女の「耳」が見えました。
流れるような形状に、くっきりとした輪郭を持つ、完璧な「耳」でした。
ボクは、彼女の席のそばに立って、
「美しい耳をお持ちですね。
あなたの耳は、完全な「耳」です。」
と言って
みたい、という衝動が湧いてきました。
が、無論、そんな勇気はありません。
しばらくの間、彼女の「耳」を眺めていました。。。
こんな時、いつも思い出します。
村上春樹の『100%の女の子に出会うことについて』という短編を。
(文庫本『カンガルー日和』に収録)
ある男が、街の通りで「100%の女の子」にすれ違う。
彼にとって、その女性が自分にとって「100%の女の子」であること
彼女に伝えることの、可能性と不可能性について、悶々と思考する。
というような内容です。
なんとも心に残り続けている一品です。
『1Q84』を今、読んでいます。(只今、第一巻を読み終える直前)
村上ワールドに身を浸す快感を味わいながら。
初の公開映画となる、『ノルウェイ』も楽しみです。
ここまで映像化を拒否してきた著者が、受け入れたんですものねえ。
(監督は、『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人賞)を採ったトラン・アン・ユン。
とても美しい映画でした。)

