2009年11月4日水曜日

100%の耳を持つ女の子に出会うことについて




軽井沢へ行ってきました。
初めてバスを利用しました。なかなか快適なものでした。


往路のバス。
自分の斜め前方向に女性が掛けていました。
座席と座席の隙間から、彼女の「耳」が見えました。
流れるような形状に、くっきりとした輪郭を持つ、完璧な「耳」でした。
ボクは、彼女の席のそばに立って、
「美しい耳をお持ちですね。
 あなたの耳は、完全な「耳」です。」
と言って
みたい、という衝動が湧いてきました。
が、無論、そんな勇気はありません。


しばらくの間、彼女の「耳」を眺めていました。。。


こんな時、いつも思い出します。
村上春樹の『100%の女の子に出会うことについて』という短編を。
(文庫本『カンガルー日和』に収録)
ある男が、街の通りで「100%の女の子」にすれ違う。
彼にとって、その女性が自分にとって「100%の女の子」であること
彼女に伝えることの、可能性と不可能性について、悶々と思考する。
というような内容です。
なんとも心に残り続けている一品です。


『1Q84』を今、読んでいます。(只今、第一巻を読み終える直前)
村上ワールドに身を浸す快感を味わいながら。
初の公開映画となる、『ノルウェイ』も楽しみです。
ここまで映像化を拒否してきた著者が、受け入れたんですものねえ。
(監督は、『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人賞)を採ったトラン・アン・ユン。
とても美しい映画でした。)

2009年11月1日日曜日

宇宙には、中心も端もない。




『リミッツ・オブ・コントロール』観ました。
ジム・ジャームッシュ、『ブロークン・フラワーズ』以来、約4年ぶりの新作です。
不思議なロードムービーです。


以下紹介文抜粋)
「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という不可解な任務を与えられ、一人の男(イザック・ド・バンコレ)がスペインにやって来た。“孤独な男”なるコードネームを持つ彼は、任務遂行を目指してスペイン中を巡っていく。そんな“孤独な男”の前に、彼同様にコードネームを持つ名もなき仲間たちが現れ始める。


味深げで、しかし意味を結ばないような出来事が、何度も何度も繰り返されていく。
でもそれは、完全な循環ではなくて、少しずつ少しずつずらされていく。まるで、螺旋を進んでいくように。
螺旋状ロードムービー」そんな感じです。


撮影は、クリストファードイル。
美術、衣裳、音楽、どれもかなりカッコよい。
ビルマーレイや工藤夕貴らも出演してます。


不可思議で印象的な台詞がたくさんでてきます。
中でもこの台詞が印象的でした
「宇宙には、中心も端もない。」