2009年12月19日土曜日

旅立つ友へ

「旅立ち」という言葉には、何か刹那な光のようなものを感じる。
小沢健二の『旅に出る理由』。
ボクはこの歌がとても好きだ。


旅に出た友人に、このうたを送りたい。


(以下、『旅に出る理由』から、抜粋)


遠くから届く宇宙の光 ・街中でつづいてく暮らし・
ぼくらの住むこの世界では・ 旅に出る理由があり・
誰もみな手をふっては・しばし別れる

そして毎日はつづいてく 丘を越え僕たちは歩く
美しい星におとずれた夕暮れ時の瞬間
せつなくてせつなくて胸が痛むほど

遠くまで旅する人たちに あふれる幸せを祈るよ!
ぼくらの住むこの世界では 旅に出る理由があり
誰もみな手をふってはしばし別れる







ボン ボヤージュ!

2009年12月16日水曜日

流星の行方

双子座流星群のつづき。

「流れ星おちてきたら、だれか、ひろってあげるのかなあ?」
と娘ちゃん。

小3にしては、幼稚なこどもですよ。ははは。
しかし、ある意味すごいもんだな、と。

ぼくらは、流れ星を、観るもの=客体としてしかみないものねえ。
(せいぜい、「何願い事するべか〜」と思うくらい。笑)
こどもたちにとっては、流れ星には流れ星の行く末があって、それは、主体として存在してるんだねえ。

思いをやる。
それは、言葉どおり、自分から、遠くに在るなにかに、"思い"の中心を移動させること。
自分ではないものが、自分と同じ、主体であることを知覚すること。

地球の裏側のひとに、自分のすぐそばのあなたに。
悠久の歴史に、今このときの刹那に。そして、未来に。
数億光年離れた星に、足下のありんこに。
思いをやる。

そんな想像力があれば、
諍いや、戦争も回避できそうな。優しくなれそうな。

なんか壮大な話になってしもうた。(星空なんぞ観ておるからかのお)

眠ってるこどもの横にいて、
またひとつ流れ星。

流れ星さん、
もちっとゆっくり流れておくんなまし。
3回どころか、1回も、言う間がないよ、願い事。笑

2009年12月14日月曜日

流れ星に願いをこめて

ベランダに、ストーブ出して、
家族で布団にくるまりながら、
夜空を見上げて。

「流れ星、見えたよ!」

瞬く間。
だけど、
幸せやなあ〜。

ねちゃったよ、こども。うふふ。

2009年11月4日水曜日

100%の耳を持つ女の子に出会うことについて




軽井沢へ行ってきました。
初めてバスを利用しました。なかなか快適なものでした。


往路のバス。
自分の斜め前方向に女性が掛けていました。
座席と座席の隙間から、彼女の「耳」が見えました。
流れるような形状に、くっきりとした輪郭を持つ、完璧な「耳」でした。
ボクは、彼女の席のそばに立って、
「美しい耳をお持ちですね。
 あなたの耳は、完全な「耳」です。」
と言って
みたい、という衝動が湧いてきました。
が、無論、そんな勇気はありません。


しばらくの間、彼女の「耳」を眺めていました。。。


こんな時、いつも思い出します。
村上春樹の『100%の女の子に出会うことについて』という短編を。
(文庫本『カンガルー日和』に収録)
ある男が、街の通りで「100%の女の子」にすれ違う。
彼にとって、その女性が自分にとって「100%の女の子」であること
彼女に伝えることの、可能性と不可能性について、悶々と思考する。
というような内容です。
なんとも心に残り続けている一品です。


『1Q84』を今、読んでいます。(只今、第一巻を読み終える直前)
村上ワールドに身を浸す快感を味わいながら。
初の公開映画となる、『ノルウェイ』も楽しみです。
ここまで映像化を拒否してきた著者が、受け入れたんですものねえ。
(監督は、『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人賞)を採ったトラン・アン・ユン。
とても美しい映画でした。)

2009年11月1日日曜日

宇宙には、中心も端もない。




『リミッツ・オブ・コントロール』観ました。
ジム・ジャームッシュ、『ブロークン・フラワーズ』以来、約4年ぶりの新作です。
不思議なロードムービーです。


以下紹介文抜粋)
「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という不可解な任務を与えられ、一人の男(イザック・ド・バンコレ)がスペインにやって来た。“孤独な男”なるコードネームを持つ彼は、任務遂行を目指してスペイン中を巡っていく。そんな“孤独な男”の前に、彼同様にコードネームを持つ名もなき仲間たちが現れ始める。


味深げで、しかし意味を結ばないような出来事が、何度も何度も繰り返されていく。
でもそれは、完全な循環ではなくて、少しずつ少しずつずらされていく。まるで、螺旋を進んでいくように。
螺旋状ロードムービー」そんな感じです。


撮影は、クリストファードイル。
美術、衣裳、音楽、どれもかなりカッコよい。
ビルマーレイや工藤夕貴らも出演してます。


不可思議で印象的な台詞がたくさんでてきます。
中でもこの台詞が印象的でした
「宇宙には、中心も端もない。」




2009年10月30日金曜日

世界の均衡は崩れるようにできている

世界の均衡は崩れるようにできている。
私たちは、均衡をつくりあげようとする。
そして、
その均衡を保とうとする。

でもいつか、
変化がそれを蝕む。
均衡を守ろうと、どれだけ変化を排除しても、
いや、すればするほど激しく、
蝕まれ、崩れゆく。

均衡は崩れるようにできている。

『人生には、フェスティバルが必要だっ!』



















『パイレーツ・ロック』観ました。
(原題:THE BOAT THAT ROCKED)
邦題にパイレーツなんて付くと、海賊ものと勘違いして、ノーチェックでした。


以下抜粋)
1966年、イギリス。政府がジャズ音楽を推奨し、BBCラジオでは週に2時間しかロック音楽が流れなかった時代。海賊ラジオは公海から毎日24時間、四六時中、ロック&ポップ音楽を提供し、国民の半分以上から熱い支持を集めていた。この船上を舞台に、60年代の若者たちのロマンス、そして音楽を描いたロックコメディ。監督を『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが務める。




予想以上に楽しめました!
読後感的には、『ウォーターボーイズ』などに近かったな。
青春映画です!


キャスティングは、素晴らしい!!!ですね。
演技、コスチュームもさることながら、
ラジオDJだけあって、キャストみんなの、”声”がなんともサイコーです。


クライマックスが、なんかハリウッドっぽくなるのが、、、、どうなんでしょう。


まあ、それを差し引いても、楽しい映画です。
(60年代ブリティッシュロックにジャストな人には、たまらん映画なんでしょうね。きっと。私が知ってる曲は僅かでしたが)




この映画を観て、頭に浮かんだお言葉!


『人生には、フェスティバルが必要だっ!』


教育者の金森俊朗さんが、そんなこと言っていたような。。。)
「世の中、”セレモニー”が多過ぎる。人には、フェスティバルが必要だ。」って。(たしか、こんなかんじのこと)













2009年10月29日木曜日

おちば

















はらり はらり
ひらり へらり

まいおちる

ときが
いっこく いっこく
とまることなく すすんでいることを
まるで
しょうめいするためであるかのように

2009年10月28日水曜日

もしも













もしも、、、

もしも、輪廻転生というものがあるのなら、
今度は、ハトに生まれたりするのだろうか。
公園で、木の実をついばみ、身を膨らます。

ハトが、今、ボクを見る。

次は、人間に生まれたいなあ、、、
と思うのだろうか。

2009年10月26日月曜日

刹那

先週金曜日。東京国際映画祭に行ってきました。
いろいろ観たかったのですが、結局、ひとつの映画だけ観ることになりました。
『旅人』(原題:『A Brand New Life』)という映画です。
ウニー・ルコントさん(韓国生まれのフランス国籍の女性)が監督された映画です。プロデューサーは、『オアシス』『ペパーミントキャンディ』『シークレット・サンシャイン』などの韓国人監督、イ・チャンドンさん。(これは観るしかない!)

『エル・スール』『ポネット』と並ぶ、少女成長映画の秀作だと思います。
(監督さんも、『ポネット』を自らの好きな映画に揚げていました)

父親に捨てられた9歳の女の子が、静かに静かに、成長していく姿が丁寧に描かれています。
そして、この子がとてもとてもいい。彼女の表情ひとつひとつに、今、この時にしか見られないであろう、「刹那」があふれています。

「刹那」ほど美しいものはない。そんな気持ちになります。

公開が決まったら、是非。

http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=79


今日から

ここ数年のあいだに、
幾人かの知人が逝きました。
子供はよく育ちました。
土に触れ、子たちに触れ、自分が変わりました。
そんなとき、谷川俊太郎さんの「みみをすます」という
長く、静かな、美しい詩と出会えました。

はかなきこと、小さな音に、みみをすませながら、暮らしてゆけるように、なりたいな。

この耳に滑り込んでくる、かすかな音を綴ってゆきます。

つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。